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皆様に是非よんでいただきたい。メルケル首相の談話

先日、知り合いのドイツに滞在している娘さんから届いたメールを拝見しました。

そこには、ドイツや彼女の近況とともに、メルケル首相の談話の和訳がありました。

とても心に響く内容だったので、承諾の上、メルケル首相の談話だけでもシェアしたいと思います。


10日程前の発表ですが、ドイツは急激に感染者数が増えました。

この内容を、是非日本に置き換えて、読んでみてください。


長文ですが、時間の在る時にどうぞ。


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親愛なる国民の皆さん 
コロナウイルスは目下私たちの暮らしを劇的に変えています。日常、公的生活、そして社会的な交付き合い・・全て、これまでかつてないほどに試されています。何百人という人が仕事に行けず、子どもたちは学校や保育所に行くことができなくなりました。劇場、映画館、魅せは閉まり、おそらく最も困難なことは、普段は実に当たり前だった人との触れ合いが全て無くなっていることでしょう。 

無論、私たちの誰もが今後どうなっていくのか疑問や心配事でいっぱいです。 首相としての私を、国会の同僚たちを何がこの状況で率いていくか、皆さんにお伝えしたいので、通常とは違った形で話をすることとします。

開かれた民主主義に必要なことは、私たちが政治的な決定を透明にし、釈明すること。それがあとで倫理的となるよう、私たちが行動の根拠を可能な限り示し、コミュニケーションすることです。だから固く信じているのです。私たち、全ての市民がこの課題を自分自身のものとして理解すれば、この課題は乗り越えられるのだと。

だから私に言わせてください。事態は深刻です。これは真剣に受け止めてください。ドイツが統一してから、いや第二次世界大戦以降私たちの国には、これほど共同体として連帯する行動が求められる課題が降りかかったことはありませんでした。私はここで、実際私たちの感染症のどこにいるのか、私たちの共同体の全てを守り、経済的、社会的、そして文化的な損失を止めるために、国会と州が行う措置について説明したいと思います。ですが、そのためになぜあなたがたが必要とされているか、各自一人一人がそのために何に貢献できるのかもお伝えします。 

感染症に対して私が言える全ての事は、ローベルトコッホインスティテュート、他のウイルス学者のいる国会の絶え間ない所見によるものです。世界的に、懸命に研究されていますが、コロナウイルスに対する治療法やワクチンはありません。そのような状況である限り、あるのは一つだけ。それは私たち全ての行動の指針です。ウイルスの感染スピードを緩和させること。何か月も拡大させて、時間を稼ぐのです。薬とワクチンを開発される時間です。

ですが、特に感染した人が最高に治療してもらえる時間でもあります。ドイツには非常に優秀な医療システムがあります。おそらくそれは世界で最もレベルの高いものの一つでしょう。私たちに希望を与えてくれるでしょう。ですが、私たちの病院も短時間にあまりにもが多くのコロナの重症患者が運ばれてきたら、完璧に許容量を超えてしまうでしょう。それは統計学の抽象的な数ではなく、お父さんかおじいあん、お母さんかお婆さん、それかパートナーであり、人間なのです。そして私たちは今一人一人の人生を大切にする共同体です。

この機会に、介護サービスや私たちの病院の集中治療室、そして医療制度の中で働いている全ての医者にまず感謝のことばを述べたいです。彼らは私たちのためにこの戦いの最前線に立っています。まず最初に病気と感染の度合いを診るのです。そして毎日新たに仕事場に行き人間のためにいるのです。彼らが成し遂げていることは偉大です。私は彼らに心の底から感謝しています。

さて、重要なのは、ウイルスのドイツ全土の感染スピードを緩和させることです。そのためには、実存的ですが、一つの賭けをするしかありません。公共の生活を、現状が続く制限することです。もちろん理性的に、判断力を持って、です。州は引き続き機能し、供給が問題なく引き続き確保されるからです。そして私たちはたくさんの経済的な活動を可能な限り維持するつもりでうす。ですが人間を脅かす可能性のあるものは全て、そして個人一人を、共同体を損なう可能性のあるものは全て、今は数を抑える必要があります。

私たちは、次々と感染するリスクをただできる限り制限させなくてはなりません。その自粛がすでにどれほど劇的なものであるかは、承知しています。イベント、メッセ、コンサートは中止され、当面学校、大学、幼稚園が閉鎖され、遊び場での遊びが禁止。連邦政府と州が合意した閉鎖がどれほど厳しく私たちの生活と、私たちの民主的な自己認識に決定的な影響を及ぼすか承知しています。

これは、連邦共和国でかつて無かった制限です。断言させてください。これまで勝ち取った重い権利が旅行や移動の自由のためだった私のものにとっては、こうした制限は絶対的に緊急事態の時のみ正当性を弁護されるものです。それらは民主主義の中では軽々しく、一時的であっても決定されるものではありません。ですが今この瞬間は命を守るために不可欠です。そのため今週の初めから私たちの、大切な隣国への厳重化した国境検査と移動制限が発効しているのです。大企業と同様小さな商店の経済、店、レストラン、フリーランスの人にとって今はつらい時期です。今後数週間はもっと辛くなるでしょう。

確約します。連邦政府は、経済的な影響を緩和すること、特に雇用を守るためにできることを全て実施します。我が国の企業と従業員をこの試練から救うために必要なことは全て投入できる能力があり、そして実際に投入するつもりです。そして、食料品の供給はいつも確約されていることを信じて問題ありません。そして棚が一日中空の時でも補充されます。スーパーに行くために外出している人一人一人に私は伝えたいことがあります。

備蓄には意味がある、それは他の点では常にそうでした。ですが、このあたかも今後入手不可能であるかのようなハムスター購入(買いだめ)は無意味で、つまるところ共同的ではありません。そしてここで、滅多に感謝されない方に感謝を述べさせてください。この間、スーパーのレジに座り、棚に陳列している方に。今存在する最もきつい仕事の一つをしている方に。

あなたの市民のためにいてくれて、文字通り店を稼働してくれてありがとう。今、本日最も緊急性の高いものに対してお話します。急速に拡大するコロナウイルスの感染に対して有効な手段を投入しなければ、全ての州政府の措置は無意味となるでしょう。そしてそれは私達自身のことです。私達の誰もが無差別にコロナウイルスに接触される可能性があるように、今は誰もが助けあわなくてはならないのです。

まず第一に、私達が今日起こっていることに真剣になる必要があります。パニックに陥ることなく、自分には本当は関係ないと一瞬たりとも考えないことです。全てに価値があり、私たち全ての労力が必要となります。これは、感染症が私達に示していることです。どれほど私たちが脆弱か、周りの思いやりのある行動にどれほど支えられているか。それはまたつまり、私たちが共同の行動にどう守られ、互いに力強くなっているかということでもあります。

一人一人にかかっています。私たちは、コロナウイルスの感染拡大を受け身で諦める運命ではありません。それに対しての対抗策を持っています。私たちは思いやりから互いに距離を取らなくてはなりません。ウイルス研究社の助言は常に一貫しています。握手はもうしない、しっかりと、かつよく手を洗う、少なくとも1.5メートル隣の人と離れる。一番良いのは高齢の人とコンタクトを取らないことです。なぜなら特に感染の影響を受けやすいからです。それがどれほど大変なことか承知しています。それが私たちから求めなくてはいけないことがどれだけ辛いかは分かります。私たちはこのような緊急事態の時こそ近くにいたいのですから。

私たちは、身体的な近さやスキンシップの愛情を知っています。しかしながら目下これは逆が正しいのです。それを私たちは全員が把握しなくてはなりません。現在距離だけが、思いやりの表現です。良かれと思ってする訪問や、必要ではない旅行、全てが感染拡大を意味する可能性があるため、今本当に行われるべきではないのです。なぜ専門家がそのように言うのか、理由があります。祖父母と孫は今一緒にいるべきではない、と。

必要以上に会うことを避ける人は、病院で毎日患者を診なくてはならない人全てを支えることとなります。そうやって私たちは生活を救うのです。ほとんどの人にとって簡単なことではなく、またますます辛いことになるでしょう。声掛けと希望を必要としている人を面倒を見ること、誰も一人にしないことも重要になるでしょう。私たちは一つの家族、そして共同体として相互扶助する別の方法を見つけていくのです。すでにウイルスとその影響に抵抗する、沢山の創造的な取り組みが出てきています。 

すでに多くのお孫さんが、祖父母がさみしい思いをしないようポッドキャストをしています。私たち全てが愛情と友情を示す道を見つけなくてはなりません。スカイプ、電話、メール、ひょっとしたらまた手紙も書くことも良いかもしれません。郵便は郵送されるのですから。一人では買い物に行くことのできない高齢者のための、素晴らしいご近所の助けの例を聞くこともあります。私はそういったことがもっと多くなることを確信していますし、私たちは共同体として、互いに一人にさせないことを示していくのです。

私はあなたに呼びかけたい。今後有効となる規則を遵守してください。私たちは連邦議会として何が修正されるべきか、何がまだ必要不可欠であるかを常に審議します。状況は刻々と変わります。常に新しい考え方を取り入れ、他の手段を具体化させるために、私たちは学び続けるのです。そうなればご説明します。だからお願いがあるのです。噂を信じず、たくさんの言語に翻訳された公式な発表のみを信じるようにしてください。

私たちは民主主義の社会です。強制ではなく、分かち合う知性と協力の中で生きています。これは、歴史的な課題であり、力をあわせることでしか克服できないのです。私たちが危機を突破していくことは、確信しています。ですが、どれほど犠牲者の数は上がっていくのか。どれほど愛すべき人を私たちは失うのでしょうか。大部分は私たちにかかっています。私たちは今、果敢に全員互いに応ずることが出来ます。実際の制限を受け入れ、互いに協力しあうことが出来ます。 

この状況は深刻で、見通しがたっていません。つまり、どれほどしっかりと一人一人が規則を遵守していくか、によっても自体が左右されていく可能性があるのです。私たちはかつて経験したことがなかったとしても、思いやりを持って理性的に振るまい命を救うことを示さなくてはなりません。一人一人例外なく、私たち全員によって、です。 

 

ご自愛ください。そして、あなたの大切な人を大切にしてください。 

 

ありがとうございました。

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検査には害もあります

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毎日、コロナウィルスの話ばかりで、そろそろ疲れてくるころですね。


今、感染を拡大させないことは今後の状況にとても大切です。経済を止めてまでも広めない手段を本格的に発動させないためにも、今が大切ですね。


政府に期待したいところです。


ところで、新型コロナウィルスの検査が保険適用になりましたが、たいした症状も無く、ただ「感染していない」事を確認するために検査を受けに病院を周るのはやめましょう。(医師にも断られると思います)


検査が陽性であろうと、新型コロナウィルスに対する治療法は現時点で「対処療法」しかありません。


咳があれば咳の対応、熱があれば熱の対応になります。


症状が軽い場合は、外出せず「自力で治しましょう」が現時点での基本です。


さらに、「陰性」であってもいつ「陽性」になるかわかりませんし、一番よろしくないのは「陽性」であっても、「陰性」であっても、歩き回ることによって感染を広めている事です。


「陰性」である人はうつる事で感染を広めていることになりますので、自覚が必要ですね。


先日、TV放送で「37度台の熱があり、4件も病院をまわったのに検査してもらえなかった」という女性がインタビューを受けていましたが、それこそが感染を広める原因になっています。


日本もそろそろ、感染症に対する生活、仕事の仕方につてい考え直す日が来たのではないでしょうか?


インフルエンザも同様。予防接種をして熱が軽く済む人もいますが、その場合でも自宅療養が必要です。


仕事に行けば大勢にうつします。


と思う今日この頃です。


なにより、皆様ご自愛ください。


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